「玄米ってゴワゴワしてるから食べにくいよね」
「３日以上もご飯を保温して大丈夫なの？」
「酵素玄米って作るのが難しそう・・・」
今のように圧力炊飯が簡単にできない時代、玄米を美味しく食べるのは難しいことでした。
現在は酵素玄米専用の炊飯器が発売されていて、圧力高温炊飯、発芽、そして長時間保温まで誰でも簡単にできるようになりました。
たくさんの方が、白米よりおいしくて毎日食べたいと思う酵素玄米。
炊飯器メーカー勤務経験のある私が、詳しい作り方を一挙公開。
この記事を読めばあなたも簡単に酵素玄米が作れるようになります！
酵素玄米の作り方
・玄米：4合
・小豆：40g
・黒米：20g
・塩：4g
１．玄米、小豆、黒米を研ぐ
ザルに玄米、小豆、黒米を入れて、水に浸し、泡立て器で研ぎます。
この時、ザルと泡立て器を使って玄米の果皮をまんべんなく傷つけるようにかき混ぜるようにします。
研ぐ回数は１回１分を２回で十分です。
２．炊飯器に移し、水と塩を加える
研ぎ終わったお米を内釜に移し、炊飯器の規定量分の水を入れ、塩を入れます。
３．酵素玄米炊飯モードをスタート
炊飯器の酵素玄米炊飯モードを押して炊飯を開始します。
４．熟成させる
できあがったご飯を１日１回底からかき混ぜて３日程度保温し続けます。
５．完成
完成です。
酵素玄米作りの注意点
１．酵素玄米に使う玄米は、無農薬、または低農薬にする
玄米の果皮には残留農薬が含まれます。
これは加熱したり洗うことである程度は除去できますが、果皮には残ります。
このため、酵素玄米を長期的に常食する場合は割高でも無農薬か低農薬の玄米を購入する必要があります。
２．自然塩を使う
販売されている塩には、自然塩と精製塩が存在します。
自然塩は、岩塩や海水を塩田で取り出したり、煮詰めて取り出したものです。
精製塩は化学反応で精製されたもの。具体的には、海水を電気分解することによって作られます。
精製塩の成分のほとんどが塩化ナトリウムですが、自然塩の場合多くの身体に有用なミネラルがそのままの状態で含まれています。
そのため玄米との栄養バランスを最適にするために、自然塩を使うのが最適です。
試食してみると、自然塩が圧倒的に深い旨みがあることも明らかです。
酵素玄米にも自然塩が使うようにしたいですね。
３．炊飯器の内釜で米を研がない
多くの方が炊飯器の内釜でお米を研ぎます。
しかし、酵素玄米炊飯器は100度以上の高温、1.8気圧以上の高圧、10日間の保温など、通常の炊飯器以上に過酷な使用環境にあります。
泡立て器などで内釜を傷つけてしまうと、傷部分から一気に内釜がダメージを追ってしまい、コーティングがはがれてしまいます。
これを避けるため、また、果皮に傷をつけて食べやすくするため、ザルと泡立て器でお米を研ぎます。
４．熟成した酵素玄米は１０日以内に食べる。
酵素玄米がふわふわでおいしくなるのは炊きあがってから３日目以降です。
しかし、炊きたてのご飯もとてもツヤツヤでとても美味しいのです。
なので、３日と待たずに炊いた直後から食べてしまうのがおすすめです。
お１人で毎日1膳ご飯を食べるとすると、だいたい10日で保温していた酵素玄米を食べきることができます。
変化していく味を毎日楽しむことができます。
５．食感を下げるフィチン酸とアブシジン酸
玄米の果皮には残留農薬以外に、フィチン酸とアブシジン酸が含まれています。
フィチン酸とアブシジン酸についての詳細はこちらから。
これらは酵素玄米ごはんの食感を下げます。
でも大丈夫です。炊飯前に玄米を発芽させることでこの２つを大幅に取り除くことができます。
熟成した酵素玄米がおいしい理由
玄米を３日間熟成させるとなぜご飯が美味しくなるのでしょうか？
それはビタミン、ミネラル、食物繊維、GABA（γ-アミノ酪酸）、必須アミノ酸の量が増すこと。
メイラード反応（アミノ酸と糖が加熱によって結びつく現象）が起こること。
主に上記の２つの反応が起こることで、食感も栄養素も大幅に上昇することが理由です。
また玄米と一緒に炊飯する小豆には、大量の食物繊維、鉄分、ポリフェノール、カリウム、ビタミンB1、サポニンが含まれています。
黒米には、アントシアニン、玄米以上に含有量の高い必須アミノ酸と食物繊維が含まれています。
大きな健康効果がある小豆と黒米は、酵素玄米ごはんを赤紫色に色付け、見た目も美しく、柔らかな香りと優しい味で酵素玄米ご飯をさらにおいしくします。
さらに少量含まれた自然塩は、玄米の吸水率をあげるので玄米の柔らかさが増し、旨味がぐっと引き立つので、時間が経っても飽きのこない味になっていくのです。
さらに自然塩は雑菌の繁殖を抑える効果もあるので、長期の保管も安心です。
簡単に作れる酵素玄米で家族の健康対策は万全！
酵素玄米を食べ始めて最初に実感する体の変化は、お通じが良くなることです。
大量に含まれた食物繊維で内臓の調子が良くなると、すぐにお肌の調子も良くなることに気づくはずです。
また高血圧や貧血、生活習慣病、腎臓病の予防や治療にも酵素玄米食は使われます。
リンク：現役医師が語る酵素玄米の効果とは？メリットとデメリット
アンチエイジングにも絶大な効果があると言われている酵素玄米。
まずは気軽に試してみると良いですね。
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