酵素玄米と寝かせ玄米に違いはない
今人気沸騰の『酵素玄米』と『寝かせ玄米』は何が違うのか知りたい方も多いと思います。
結論から言うと、両者に厳密な違いはありません。
ではなぜ呼び方に違いがあるのかと言うと、それはそれぞれの言葉の成り立ちにその理由があります。
酵素玄米とは
酵素玄米とはもともとは医師である長岡勝弥氏が提唱した健康法の中で提唱された食事法です。
長岡氏は自身の医療を通した経験から、あくまで『ご縁のある方に』健康で健やかな人生を行っていただける方法を講習会を通じて伝えることをされた方です。
現在では長岡式酵素健康の会がその考えを引き継ぎ、講習会を運営されています。
以下に長岡式健康五訓を書いておきます。
1.最大の幸せはまず健康であること
2.病んでいる人でもまだ遅くない、体質改善を計れ
3.自分の健康は、自らの手で創るものである
4.自然良能、自然食に開眼し、自然の恩恵を掴もう
5.自然は酵素を恵む親、人間はその恵みを受ける智者
この長岡式健康法の中で用いられている玄米食が、長岡式酵素玄米と言い、無農薬玄米や無農薬小豆、自然塩とイオン活性水の使用が厳密に指定されています。
これは実際に講習会に出席して学ばなくてはならないほど簡単にできるものではありません。
これら指定された材料や製法を遵守し、一定期間保温、熟成されたものが長岡式酵素玄米です。
このような製法で正しく作られた酵素玄米には体にとても重要な酵素が多く含まれ、健康に良い効果を与えるとされています。
したがって酵素玄米とは、もともと『長岡式酵素玄米』が元祖であり、健康に生きていくための叡智として開発されたものだと言えます。
寝かせ玄米とは
寝かせ玄米には長岡式酵素玄米のような材料への厳密な指定は存在しません。玄米に小豆やその他の雑穀等を加え、炊飯したものを3日程度保温したものを言います。
このように熟成された玄米にはGABA(ギャバ)と言われるアミノ酸の一種が多く含まれます。
またアミノ酸と糖が保温による加熱によって結びつき、メイラード反応が起き、褐色物質であるメラノイジンが生成されます。
メラノイジンはそれ自体がフリーラジカル(付帯電子を持つイオン)であり、食品の酸化を抑制し、食味も良いというものになります。
したがって寝かせ玄米とは、玄米を保温することで食味をより良くしたものだと言えます。
酵素とは
上記のように酵素玄米と寝かせ玄米の大きな違いは酵素についての言及があるかどうかです。
酵素というのは皆さんご存知のようにタンパク質でできています。酵素は体の中の化学反応を触媒するという生命活動に不可欠な働きがあり、別名代謝とも言われています。
炊飯と保温期間を経てどのくらいの酵素が作られたかということに関しては、専門的な証明が難しく、近年では酵素玄米という言葉を販売者が使うことを避けているという背景もあるようです。
まとめ
酵素玄米とは、体に必要不可欠な酵素を熟成により生み出した、健康の見地から使われる言葉。
寝かせ玄米とは、玄米を数日保温熟成させることでGABAを増加させ、メイラード反応を促進させた、食感の見地から使われる言葉。
いずれの呼び方にせよ、栄養価は圧倒的に高く、完全食と言える食料には変わりありません。
まだ食べたことのない方は、是非お試しくださいね。
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