酵素玄米と普通の玄米。
どちらも玄米であることに変わりませんが、具体的に何が違うのでしょうか?
その答えは炊き方と数日間の熟成、豆類や雑穀の有無にあります。
普通の玄米ご飯とは?
玄米は精米してないお米のこと。
一般的に稲刈りにより収穫されたお米『籾(もみ)』は外側の殻部分である『籾殻(もみがら)』を取り除きます。
これが玄米です。
胚乳を守る果皮、種皮、糊粉層と胚芽がそのまま残っているのが特徴です。
そして、この果皮、種皮、糊粉層をまとめて『糠(ぬか)』と言い、糠を取り除いたものが白米です。
ちなみに、糠はぬか漬けを始め、木材の保護、スキンケア、お掃除など、捨てるのがもったいない程の使いみちがあり、多くの栄養素を含むスーパーフードでもあります。
玄米の起源
私たちのイメージでは、白米食は最近始まったように思われますが、意外にも白米は弥生時代から食べられていたことが分かってきました。
しかしながら人力で精米を行っていたため、そのあまりにも大変な工程から、白米は宮廷貴族だけが食べることのできる貴重品でした。
では庶民が玄米食だったのかというと、そうでもありません。
現代と違い酵素玄米炊飯器や圧力鍋がない時代では、玄米をおいしく柔らかく炊くのは非常に難しかったのです。
玄米を炊いたとしても、長時間炊飯しなくてはならないため、結果的に燃料をより多く使う必要があり、燃料や時間に今より制限があった時代では日常的に玄米を食べることは不可能でした。
その代わり庶民は、江戸時代頃まで玄米に近い『分づき精米』されたお米と麦などの雑穀を混ぜたものを日常的に食べていました。
享保の改革の終焉(1745年)以降安定して米が取れるようになってからは、江戸などの都市部では庶民も白米を食べられるようになりました。
しかしビタミンB1を多く含む『糠(ぬか)』を取り去ってしまったことで多くの人が脚気に苦しむようになります。
それまで地方にいて健康だった人も、江戸で白米を常食することで脚気にかかることから『江戸患い』と呼ばれるようになりました。
こうして白米が日本人の主食として食べられてきましたが、近年酵素玄米炊飯器や圧力鍋を使うことで玄米をおいしく柔らかく炊けるようになり、玄米食は爆発的に広がっていきました。
このように圧力炊飯で炊かれた玄米は、玄米ご飯と呼ばれ、一般家庭の間でも広く普及しています。
酵素玄米とは?
酵素玄米とは、玄米、黒米、小豆、塩を混ぜて圧力高温炊飯してできたご飯を、3日以上摂氏64度程度で保温して熟成させたものです。
では酵素玄米の『酵素』とは一体何なのでしょう?
酵素は端的に言うと、触媒です。
私たちの身体で起こる消化、吸収、代謝などの変化や調節機能は、そのほとんどが化学反応です。
その化学反応を起こすために必要なものが触媒であり、その役目を果たす身体に必要なたんぱく質のこと酵素といいます。
実はこの酵素の研究はまだ発展途中にあり、全てが解き明かされていない奥の深い分野です。
酵素玄米を提唱している長岡式健康法の中では、炊飯により不活性化した酵素を、3日程度熟成させることで再活性化させることで身体に必要な酵素を作り出せると考えられています。
そして酵素を摂取することで体質を改善し、消化、吸収、代謝の効率を高め、健康を維持できるということです。
酵素玄米がおすすめの理由
酵素玄米は専用の炊飯器があれば誰でも簡単に作れるのが特徴です。
白米のように何度も研ぐ必要もありませんし、食べ残したご飯を冷凍する手間もありません。
一度作ったご飯は、炊飯器で保温し続けることで1週間から10日間はおいしく食べることができるのです。
しかも寝かせることで食感も良くなり栄養価も上がるというスーパーフードなのです。
まとめ
酵素玄米と普通の玄米の違いは、酵素玄米は黒米、小豆、塩を混ぜて酵素玄米炊飯器で炊いた後、3日以上保温熟成させたもの。
普通の玄米は玄米を単に炊いたもの。
普通の玄米はご飯に芯が残ったり、外側が水っぽくなったり、パサパサしたりと、白米に比べておいしいとは言えないものです。
しかし近年の普及してきた酵素玄米炊飯器であれば、おいしくて身体に良い酵素玄米がご家庭で簡単に作れるのです。
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